夢に見た結婚式。和装での結婚式には必須アイテムからあまり知られていないものまで、縁起物がたくさん使われています。式場や着物・引き出物などを決める際に、知っていてほしいジンクスをまとめました。
ちょっとしたところに取り入れて、とことん縁起を担いで素晴らしい日にしませんか?
この記事では和装で結婚式を挙げる際に取り入れたい縁起物をご紹介します。
おまじない一覧
懐剣
和装の左胸の下に差し込む短剣。刀は神が宿るとされており、魔除けの意味が込められている。「譲り刀」や「守り刀」とも言われる。武家の女性が嫁ぐ際、護身用として持っていたもの。
末廣
扇子のこと。広げた時末広がりになっていることから、新郎新婦の幸福と繁栄もどんどん恵まれるようにという意味が込められている。実際に使用することはマナー違反。
綿帽子
真綿を薄く引き延ばして造られた、丸い帽子のこと。白無垢のみ合わせることが出来て、「婚礼の儀式が終わるまで花婿以外の人に顔を見られないように」大きく包み込むようなデザインになっている。
角隠し
江戸時代の能楽から、女性は怒るときや嫉妬に狂ったときに角が生えて鬼になる。と言われた事により、婚礼の際に「角を隠して夫に従順な嫁」になるようにつけられている。綿帽子と違い、「白無垢」「白打掛け」「黒引き振袖」「新和装」どのスタイルにも合わせられる。
三三九度
盃事と呼ばれる契約行為。お神酒を夫婦で飲み交わすことで、一生を共にするという意味が込められている。
雨
「雨降って地固まる」「恵みの雨」等、日本では雨を縁起のいいものとして出来たことわざがいくつもある。困難や苦労を乗り越え、固くしっかりとなった大地で新たなスタートを踏み出すことができるとされている。
自宅で着付け
今まで育ててくれた方に見守られながら、自宅で花嫁仕度。この際、花嫁は玄関ではなく縁側からご出立。縁側から出れない場合は玄関から後ろ向きに出ていく。これは「もう二度とこの家に帰ってこないように」という意味が込められている。
かつお節
雄節と雌節を合わせると一対になることから、夫婦円満の意味を持つ。「勝男武士」や「勝つ魚」などの語呂合わせで、引き出物などに使われることが多い。
昆布
「よろこぶ」と「慶ぶ」の語呂合わせから縁起のいいものとされている。また、繁殖力が高いため子孫繁栄の意味合いも持っている。
ふくろう
苦労をしない「不苦労」の当て字により縁起物として人気が高い。夜行性で暗闇でも目がきき、首がほぼ一回転出来ることから、世間に明るく商売繁盛の鳥とも言われています。
鏡開き
酒樽の蓋を木づちで割る。この「割る」が忌み言葉の為、「開く」に変化した。二人の輝かしい未来を切り開くイベントとして人気。
紅白饅頭
お祝い事で紅白が使われるようになった理由は諸説ありますが、紅は赤ちゃん、白は死を表していて人の一生を意味すると言われています。饅頭の中に入っている小豆には、邪気を払う力や、厄除けの力があると言われているので結婚式にはぴったりなアイテム。
着物の柄
牡丹
「幸福」「富貴」「風格」という花言葉をもつ。花びらが幾重にも重なりゴージャスなこの花は、「花の王」とも呼ばれ身分の高い人のみ着ることが許されていた。
梅の花
冬の厳しい寒さに耐えて春に美しい花を咲かせる梅は、逆境に耐える忍耐力と美しさを表している。また、「梅(うめ)」と「産め(うめ)」をかけており、安産祈願の意味も込められている。
鶴
「鶴は千年、亀は万年」のことわざにもあるように、長寿と幸せを願ったもの。一度つがいになると相手を変えることなく一生添い遂げる鳥です。
松
寒さに強く、冬でも枯れずにたくましく育つ松は縁起物とされている。新郎新婦両人からの挨拶代りとして、ゲストに「松の葉」と書いた引き出物を配る風習がある。
竹
まっすぐ人生を歩み、決して折れることのない力強さを表している。苦境を耐えしのび、無事に節目を迎えられるようにという意味がある。