新郎新婦の生い立ちや二人の出会いをまとめた「プロフィールムービー」。
今や結婚式の演出の定番となっています。
プロフィールムービーを上映するにあたって、どこかに依頼するのがいいのか、自分で作るのがいいのか悩むところですよね。
実際に制作期間や費用、手間などどれだけ差があるのか詳しく見てみて自分たちに合った方法で準備を進めていきましょう。
ただノートパソコンのスペックが低くて、3日くらい不眠不休で作ってくれました
この記事の内容
- プロフィールムービーの構成
- プロフィールムービー制作方法
- 制作期間
- プロフィールムービーにかかる費用
- プロフィールムービー制作にあたっての材料
- BGM
- 自作するときのソフト
- PCとスマホ 自作するときの違い
- プロフィールムービー1本分の時間
- オシャレなムービー
- 感動するムービー
- おすすめコメント
プロフィールムービーの構成
プロフィールムービーの一般的な構成パターン
①オープニングタイトル
②新郎生い立ち
③新婦生い立ち
④2人の出会いから今日まで
⑤ゲストへの感謝と今後の抱負など
最近では2人の出会いから過去に遡るものや、新婦の生い立ちから始まるもの、新郎と新婦を交互に見せる方法なども人気です。
プロフィールムービーの制作方法
プロフィールムービーを制作する方法は、3種類あります。
式場の提携している業者に依頼する
打合せなどの時に式場側が、自社または提携先の業者を紹介してくることがほとんどです。
サンプル映像や料金提示など手際よく見せてくれるので、手間をかけたくない人にとってはうれしいサービスです。
披露宴会場も熟知しているので、映像の納品形態や当日のトラブルなどにも迅速に対応してもらえる安心感があります。
映像のパターンがあまり豊富ではなく、料金も割高なことが多いです。
外部の映像制作会社に依頼する
自分たちで雑誌やインターネットなどを参考に、映像制作会社へ依頼する方法です。
ホームページにサンプル映像を数多くのせていて、自分たちの希望するイメージを実現してくれそうな業者を探すことができます。
式場提携の業者に比べてマージンが発生しないので、比較的費用を安く抑えることができます。
ただし業者によってクオリティやサービスに差があるので、良い業者を見極める必要があります。
自分たちで手作りする
有料または無料の映像編集ソフトを使って、自分たちの好みに合ったムービーを作る方法です。
委託する場合と違って何度でもやり直しがきき、納得がいくまで作りこむことが可能です。
有料のソフトを使ったとしても圧倒的に費用を抑えることができるところが魅力です。
ただしソフトを使いこなす技術や時間と手間がかかるので、結婚式の準備と並行して制作すると負担が大きくなる可能性が大きいです。
制作期間
式場の提携している業者では、場所によって様々ですが挙式の3~4か月前には写真とBGMを準備するように指示があります。
外部の映像制作会社では、挙式の2ヶ月~1ヶ月半前までのところが多いです。ただし有料オプションで、1週間前や3日前などのお急ぎ便で対応している業者もあります。
自作する場合の制作期間は、どこまで凝ったものにするかどうかで大きく変わってきます。映像編集ソフトを普段から使い慣れている人は、凝ったものでもそこまで時間がかからず作れるでしょう。
初めて自作する場合は3~4ヵ月前から取り掛かる方が安心です。使い慣れた人でも、結婚式準備で忙しくなることをふまえて2~3ヶ月前には取り掛かりましょう。
プロフィールムービーにかかる費用
式場の提携している業者では約5万円~10万円ほど費用がかかります。式場へのマージンが50%ほどと言われているので、クオリティとしては費用の半額分くらいと考えていいでしょう。
外部の映像制作会社の一般的な価格は、3万円~4万円です。業者によっては送料やISUM申請代行料金、オプションなどで料金が大きく変わってきます。
自作の場合は、パソコン(DVDドライブ付き)・スキャナ・DVDディスク・映像編集ソフトの4点が必要になります。足りないものがあれば購入する必要があるので、その分の費用がかかります。
スキャナがなくても写真を取り込める方法があったり、映像編集ソフトを無料のものにするなど節約する方法もあります。
プロフィールムービー制作にあたっての材料
確実に必要なものは幼少期から現在までの写真と、ムービーに合わせて流すBGMです。
写真の枚数は新郎10~15枚 新婦10~15枚 二人10~15枚 合計30~50枚程度用意するのがベストです。
業者に依頼する場合は枚数が指定されますが、自作する場合は作成途中で足りなくなる可能性もあるので多めに準備しておく方がいいでしょう。
また前撮りや動画を入れる場合は、そのデータも用意しておきましょう。
BGMは1曲または2曲流す人が多いです。
式場によっては著作権の都合上1曲のみや、式場の指定するBGMの中から選ぶ場合があるので確認しておきましょう。
自作の場合は先ほども書いた通り、パソコン(DVDドライブ付き)・スキャナ・DVDディスク・映像編集ソフトの4点が必要になります。
自作の時に使うソフト
映像編集ソフトはいくつも種類がありますが、普段から使い慣れていない人だと使い方をマスターするだけで時間をとられてしまいます。
パソコンが苦手な人やソフトを使い慣れていない人でも、簡単にムービーを作ることができる人気のソフトをいくつかご紹介します。
デジカメde!!ムービーシアター7 Wedding
ソースネクスト株式会社から販売されているウェディング用フォトムービーやスライドショー作成ソフト。
プロが監修する演出効果(エフェクト)が1027種収録されています。
「タイムライン編集」では0.01秒単位で編集が可能で、こだわったフォトムービーに仕上げたい人はビデオ動画を差し込んだりフォトコラージュを作成することも可能です。
スマホやデジカメで撮った写真を取り込める自動補正機能搭載で、スキャナーがない人でも安心。
慣れていない人でも完成サンプルを使えば、エフェクト・文章・BGMがあらかじめセットされています。写真と文章、BGMを自分好みに差し替えるだけでクオリティ高いフォトムービーが簡単に完成します。
ただパソコンのスペックが低いと、エラーや保存できない現象が起こるので注意が必要です。
デジカメde!!ムービーシアター7 Wedding公式サイト
Fimora(フィモーラ)
Wondershare(ワンダーシェアー)社が発売している動画編集ソフトです。
動画編集初心者向きのソフトで、価格も安いのでYoutuberにも人気のソフトです。
DVDへ書き込み機能が搭載されているので、新たにDVD書き込みソフトを購入する必要はありません。
何と言っても使いやすさとエフェクトが豊富で、視覚的にとても見やすい画面で直感的な編集が可能です。
あくまでも初心者向きなので限られた基本的な機能とセンスのいい豊富なエフェクトを備えてお手頃な金額で販売しているため、動画編集に慣れた人にとっては編集機能に物足りなさを感じているようです。
みんなのフォトムービー10wedding
Jungle(ジャングル)社から発売されている動画編集ソフトです。
かんたん派には2ステップ(①動画・画像を挿入 ②演出テーマを決定)でムービーが出来上がり。
こだわり派には映像にテロップやナレーションを加えたり、文字を跳ねさせたりと細かな編集が可能になっています。
ムービーの長さに合わせてBGMをぴったりと合わせる機能や、昔の写真を補正してくれる機能が搭載されています。
ウェディング用の可愛らしい素材やフレームなど1700点が収録されているため、ムービーをポップ&キュートに仕上げることができます。
初心者向きのソフトにしては、値段がそこそこするのがネックです。
Video Pad(ビデオパッド)
NCHソフトウェアから提供されている動画編集ソフト。
体験版・無料版・有料版の3種類があります。
Windows、Mac、iphone、ipad、Androidすべてにダウンロード可能です。
動作の軽さや使いやすさは動画編集初心者に支持されているうえ、無料でダウンロードできる点が人気に拍車をかけています。
3D動画編集や360度動画への文字入れなどの便利機能が数多く搭載されています。
ただし無料版を使用していると、30日間の試用期間が過ぎた時点で事前警告無しに一切使用できなくなり、有料版の購入をうながされます。
iMovie(アイムービー)
Apple社が提供している動画編集ソフトです。
MacやiPad、最近ではiPhoneアプリで利用されているフリーソフトです。
予告編とムービー編があり、予告編を選ぶと映画の予告のようなムービーをテンプレートで簡単に作ることができます。
クリップごとに逆再生や再生速度を変える機能が搭載されています。
動画の場面切り替え時のエフェクト(トランジション)を設定することによって、映像の自然な切り替えが可能です。
DVDに出力する際には専用の有料ソフトを購入する必要があります。
PCとスマホ 自作するときの違い
プロフィールムービーはスマホでも作成可能できるほどスマホの動画編集ソフトが豊富にあります。
ただ無料アプリでは再生時間が少なかったり、著作権フリーのBGMの種類が少なかったり、自分好みにテロップが入れられなかったりと使い勝手があまりよくありません。
しかもスマホでは結婚式専用の動画編集ソフトが1種類しかなく、別のソフトではテンプレートがないため自作する場合は構成や編集に時間がとられてしまう可能性があります。
スマホで作成した動画をDVD化する際にも、結局パソコンに取り込まないといけない事態になります。
唯一結婚式専用のムービー作成アプリがこちら
「レコフォト-結婚式ムービー作成」
「レコフォト」はスマホだけでプロフィールムービーが作れるアプリです。
操作も簡単でスマホがあれば、スキャナやパソコンがなくてもプロ並みのムービーがラクラク作ることができます。
レコフォト内で選べる音楽は、音楽特定利用促進機構(ISUM)の許諾手続きされているので、人気アーティストの結婚式定番ソングから最新曲まで200曲以上の中から選ぶことができます。
アプリで作成したムービーは、注文すれば DVD にして送ってくれるというありがたいサービス付き。
DVDの価格は1本14,850円で、会場で上映するための「音楽の著作権」「著作隣接権料」が含まれているので、式場側との手続きもスムーズに済みます。
ダウンロードはこちらから▼
プロフィールムービーに使うBGMの選び方
BGMはプロフィールムービーの雰囲気を決めるポイントです。
しっとりと感動的なムービーにしたい場合は、バラード調のゆっくりしたテンポの曲を選びましょう。
かわいくポップなムービーにしたい場合は、アップテンポの曲を選ぶといいでしょう。
ムービーに何曲使うかを決めましょう。
新郎パート(1曲)➡新婦パート(1曲)➡二人パート(1曲) 合計3曲使用したり
新郎新婦の生い立ちパート(1曲)➡二人パート(1曲) 合計2曲使用すると、雰囲気の切り替えができて凝った印象を与えやすいです。
BGM選びには、歌詞にも気をつけましょう。
邦楽の場合はいくらいい曲でも、歌詞とムービーの内容がかけ離れていると違和感があります。
洋楽の場合は歌詞を和訳して見ておきましょう。特にしっとりと感動的な曲の場合、別れや悲しい状況の曲が多いです。
BGM選びの注意点
会場によってはプロフィールムービーに使用する曲数に制限がある場合があるので、プランナーやスタッフに確認しましょう。
使用するBGMには著作権・著作隣接権に対しての利用申請をする必要があります。それを代行してくれるのがISUMです。
ISUMはブライダル事業者の利用申請を代行する団体であり、自作する場合は、式場等を通してISUMで手続きする必要があります。
また、申請する際にコピー(複製)した音源は使えませんので、必ず原盤のCDを用意しましょう。
プロフィールムービーの時間
プロフィールムービーの所要時間は、5分~8分が最適です。
これは
- 新郎新婦のお色直し中座中に上映する
- ゲストがムービーに飽きない長さ
- ゲストに内容がきちんと伝わる時間
この3つのポイントを考慮した長さです。
写真1枚を表示する時間は、ゲスト全員が写真とコメント両方を視認できるだけの時間が必要になります。
その為、おおよそ9秒くらいが見やすい時間とされています。
写真1枚表示している時間を9秒と設定して、写真30枚使用すると 30枚×9秒=4分30秒
写真1枚表示している時間を9秒と設定して、写真50枚使用すると 50枚×9秒=7分30秒
となります。
目安にしてBGMや構成を考えましょう。
おしゃれなムービーの作り方
時間や手間を考えると、プロの業者に頼むのが一番手っ取り早く確実です。
インターネットで紹介されているサンプルムービーを確認して、一番理想的なところに依頼するといいでしょう。
どうしても自作にこだわる人には、動画編集ソフトのテンプレートを使うと時間もかからずオシャレな仕上がりになります。
時間にまだ余裕がある人は、インターネットやSNSなどで紹介されているムービーを参考に構成を練りましょう。
使用するソフトなどによってできないものもありますが、自分にはない発想を発見することができます。
ぜひ参考にしてみましょう。
感動するムービーの作り方
誰に対してスポットを当てるかで、プロフィールムービーの内容がガラッと変わってきます。
両親や親族に対してスポットを当てた場合、小さなころに一緒に撮った写真を多めに使います。
「あの頃はこうだった、ああだった」とあなたとの思い出を顧みて、成長したことや親元を離れていくことへの嬉しさ・寂しさに涙ぐむでしょう。
結婚式に招待したゲストを中心に写真を選ぶと、ゲストにとってもうれしいものです。
また、ムービーで重要なものはコメントです。
今まで素直に言えなかった感謝の気持ちを、感動的なBGMにのせて伝えるとゲストの涙を誘います。
写真の枚数を減らしてテンポをゆっくりにしたり、写真とコメントを交互に表示すると、1シーンずつが印象に残りやすく言葉もじんわりと伝わるでしょう。
おすすめコメント
コメントの文字数は20文字以内がベストです。
あまり長すぎるとシーンの切り替えまでにゲストは読み切れません。
また、文字の大きさが小さくなり、ご年配の方には長い文章は読みづらいものになってしまいます。
コメントには写真にまつわるエピソードや、当時の自分や周りの人の様子などを入れておくと当時の状況を知らないゲストにもわかりやすいです。
また、当時を振り返って言いたかったことや伝えたいメッセージを入れましょう。
家族に向けて
小さなころからお母さんにべったり
休みの日にはいつも遊びに連れて行ってくれたね
身体が弱くて心配かけてばかりでごめんね
近所でも評判の仲良し兄弟です
いつも私の見方になってくれたおばあちゃん
忙しいなか毎日送り迎えしてくれてありがとう
お父さんの大きな背中が大好きです
お父さんの次に素敵な男性を見つけました
お母さんが作る大きなおにぎりが世界で一番
友人にむけて
どこにいくのも一緒 おそろいの服も持ってます
中学からの仲良しグループ 今でも大切な存在です
親友がいたから今まで乗り越えてこれました
背中を押してくれた裕美 彼とのキューピットです
辛い時も悔しい時も一緒に過ごしたね
私の為に涙を流してくれてありがとう
殴り合いのけんかも今ではいい思い出です
二人の出会いについて
自分の一生をかけて幸せにしたい存在ができました
隣を見ると100点満点の笑顔を見せてくれます
出会いは最悪 でも今は最高の存在です
5年という長い間ずっと待っててくれました
離れて暮らしていても毎日電話をくれる律儀な人
困った人を放っておけないところが大好きです
意外と家庭的で料理も上手です
家に帰るとき「バイバイ」が寂しくて言えなかった
ケンカをした分お互いに優しくなれたね
ゲスト全員に向けて
本日はお忙しい中私たちの為にお越しいただきありがとうございます
皆様に支えられて今この瞬間を迎えることができました
私たちの人生でかけがえのない皆様にこの場をお借りして感謝の気持ちを伝えます
まだまだ未熟な二人ですが温かく見守っていただけたら幸いです
お父さんお母さんに負けないくらいの素敵な夫婦になります
プロフィールムービーのまとめ
いかがでしょうか。
業者に依頼するのも自作するのも、できるだけ早い準備をすることをおすすめします。
プロフィールムービーはDVDに残すことで、結婚記念日に見返したり自分の子供に見せたりと長い間残せる記念品です。
素敵なムービー作りの参考になればうれしいです。
素敵な結婚式を迎えてください。