結婚式の準備が進んでウェディングドレスが決まると、次はブーケを決めていきます。ドレスの種類や会場の雰囲気を元にブーケの形と花の種類を決めますが、どれだけの種類があるのかどんな合わせ方があるのか、また長く保存する方法を詳しくご紹介します。
ブーケの種類
ラウンドブーケ
花を丸い半球状に集めて作ったもの。花の組み合わせによりイメージがガラッと変わるため、どんな雰囲気の会場やドレスでも合わせやすいオーソドックスな形。
合わせやすいドレス: プリンセスライン ベルライン Aライン
クラッチブーケ
語源が「掴む」という意味を持ち花の茎をあえて見せてナチュラルにまとめたような、花束みたいなブーケ。ガーデンウェディングや森林の多い教会との相性がよく、花の種類と茎の長さでかわいくもかっこよくもできる。
合わせやすいドレス: エンパイアライン マーメイドライン 和装
キャスケードブーケ
英語で「上から下へ流れる」意味を持ち、滝の流れのように逆三角形にアレンジされたブーケ。ブーケの中でも花の面積が多く、豪華でエレガントな印象。
合わせやすいドレス: プリンセスライン ベルライン マーメイドライン トレーンの長いドレス
ボールブーケ
花をびっしり敷き詰めた球体状のブーケ。リボンや飾り紐などをつけて、吊り下げる形で持ちます。和装の結婚式に人気で、100円均一でDIYする人が急増中。
合わせやすいドレス: プリンセスライン ベルライン 和装
バックブーケ
その名のとおりバック型のブーケ。個性的でかわいらしい印象を与え、お色直し後の二つ目ブーケとしても人気が高い。ハート型やミッキー型のものも可能。
合わせやすいドレス: Aライン プリンセスライン ベルライン
リースブーケ
リング状にアレンジされたブーケ。途切れないその形から「永遠の愛」という意味を持ち、縁起物として注目を集めている。
合わせやすいドレス: プリンセスライン ベルライン Aライン
オーバル(ティアドロップ)ブーケ
花嫁が流す喜びの涙を象徴し、そのしずくを逆さまにしたようなかたちをしている。キャスケードブーケとラウンドブーケの中間くらいの大きさ。
合わせやすいドレス: Aライン マーメイドライン ベルライン プリンセスライン
クレッセントブーケ
三日月の意味を持ち、ゆるやかに弧を描くような形になっているデザイン。まだそれほど知られていない形のため、個性を出したい人にはお勧め。
合わせやすいドレス: Aライン プリンセスライン マーメイドライン
アームブーケ
茎が長く背の高い花を集め、ナチュラルに束ねたブーケ。クラッチブーケと違いボリュームを抑え、上品でエレガントな印象が特徴。
合わせやすいドレス: マーメイドライン 和装
メリアブーケ
英語で「椿」を意味する「カメリア」を語源とし、ブリザーブド加工した花びらを何重にも重ねて1輪の大きな花に見立てたブーケ。花びらの色を好みの色に変えられ、生花では実現できないデザインを作ることが可能。
合わせやすいドレス: Aライン マーメイドライン スレンダーライン
打ち合わせの準備
ドレスが決定してからブーケの打ち合わせをするまでに時間があれば準備しておくと、自分の希望するものがイメージしやすく担当者に伝わりやすくなります。使用するのが生花の場合、当日にしか出来上がりを確認することができないため、できる限り伝わりやすい方法をとりましょう。
- 結婚式当日に着るドレスの画像を用意しておく(本人が着ている状態のもの)
- インターネットや本などでブーケのイメージを膨らませておく
- 希望に近いものがあれば、カメラに撮ったり切り抜きを持参したりして、担当者に見せられる状態にしておく
- 好きな花や結婚式に使いたい花をリストアップしておく
- 式場や披露宴会場と雰囲気を合わせる人は、会場の写真も用意できればベスト
ウェディングブーケの節約術
花は単価が高く、見積もりを見てびっくりする人も多いはず。よっぽどのこだわりがない限り、うまく節約方法を取り入れて上手にコストを下げていきましょう。
花以外の素材を入れる
ビーズやリボン・フェザーなどを混ぜて、少ない花にボリュームを出してローコスト。葉の部分を多くしたり造花でブーケを作っても節約できます。
季節の花や年間流通している花を使用する
野菜や魚のように花にも時期があり、季節に合わせた花は業者が手配しやすく値段も抑えることができます。
式場の提携先よりも外注業者に依頼する
式場の提携先の業者に依頼すると、仲介料が上乗せされていることがほとんどです。ブーケが持ち込みOKな式場なら外注するほうがお得です。
手作りする
大変な作業ですが持ち込み可能な会場であれば、手作りが一番安価で自分の思い通りに仕上げることができます。手先に自信のある方は実践してみては。
ブーケの個数を減らす
挙式と披露宴、お色直し後に使用するブーケを全て統一したり、カラードレスにはブーケ以外のもので代用することで費用を抑えることができます。
花やリボンに花をあしらって、ウエディングブーケやグローブの代わりに手首につけるブーケ。
番傘
和装ならこれはイチオシ。披露宴の入場やお色直しでの再入場に使えるアイテム。
パラソル
ウェディングパラソルは前撮りやお色直し後の再入場に人気上昇中。花や文字でデコレートすると華やかでかわいいです。
バスケット
かごの中に花を敷き詰めたブーケ。プチギフトやドラジェなどを入れても素敵です。
ぬいぐるみ
意外と多いのがこれ。ディズニー系やテディベアが人気です。
バルーン
扉が開いた瞬間に顔を隠したり、サプライズでゲストにプレゼントする人が多いです。
アフターブーケって何?
素敵な思い出の詰まったブーケを、きれいなまま残しておきたくはありませんか?最近はアフターブーケといって、使用したブーケを加工し長期保存することが可能になりました。
押し花
花びら・おしべ・めしべ・茎・葉などの各部位ごとにばらし、プレスしてから元の形に組み立てていく方法。最近では3D加工で立体的になった押し花もあります。
メリットは額に入れて壁にかけて、場所をとらずに飾ることができます。リボンや写真、結婚証明書なども一緒に入れてもらえます。ただし直射日光などで色素が抜けてきてしまうのが難点。
価格:3万円~
ドライ加工
ガラスケースにブーケを入れて、中を真空状態にして保存する方法。
メリットは吊り下げて作るドライフラワーと違い、空気に触れていないため褐色しにくく長持ちするところです。加工に2~4ヶ月かかってしまい、花の種類や産地等により生花とは違う色に仕上がります。
価格:4万円~
ブリザーブド加工
使用したブーケを専用の溶液で脱水し、着色して保存する方法。基本的に大きな花でも、そのままの形で残すことができます。
メリットは長期保存ができるところが一番の魅力です。高温多湿、直射日光に気をつけて保管すれば5年以上きれいな状態を保つことができます。その分料金が高く、繊細で取り扱いに注意が必要です。
価格:5万円~
挿し木
花の種類によっては1~2時間切り口を水につけてから、プランターに植えて根が生えるのを待ちます。
メリットは記念の大切な花を長く楽しめるだけでなく、成長し新たな花を咲かせる喜びを味わえるところです。ただ種類がある程度限られていて、初心者には育てることが難しい花もあります。
価格:プランターと土
アフターブーケは花がきれいなうちに加工することが、長く楽しめる秘訣です。当日業者に依頼することもできますが、残すことを考えているならなるべく早く手配をしておくといいでしょう。
まとめ
ブーケの種類や保存方法をご紹介しましたが、参考になったでしょうか?
花嫁の美しさを引き立たせてくれる、素敵なブーケを決める目安に。また、大切な思い出の品を残す一案になれば幸いです。