結婚が決まると、お互いの両親に結婚の報告をします。
無事に結婚を了承してもらえたら、次にすることは【結納】や【両家顔合わせ】です。
近年では手間や時間を惜しむ人が増え、会場を決めるだけで済む【両家顔合わせ】を選ぶ人が80%以上もいます。
両家顔合わせでは、ふと「何着ていったらいいの?」という疑問にぶつかります。
両家顔合わせで、親同士が初めて対面するという人も多いのではないでしょうか?
私の場合も両家顔合わせで、老舗の料亭で行いました。
両家で服装の打合せをせずに挑んでしまったのですが、幸運にも両家ともカジュアルな雰囲気でまとまりました。
家族を紹介する大切な日だからこそ、失礼のないふさわしい服装で好印象を残したいですよね。
ここでは基本的な女性の服装のマナーから、髪型や小物など詳しくご紹介します。
男性編はこちら☟
両家顔合わせ時の服装や髪型、小物について 男性編
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顔合わせ 服装のマナー とポイント
マナー
両家の格を合わせる
フォーマルな場での服装には【正礼装】【準礼装】【略礼装】と言われるランク(格)があり、場所や時間によって服装を指定することをドレスコードと呼びます。
一方の家族が【正礼装】なのに、もう一方の家族が【略礼装】だと釣り合いがとれません。
事前に男性側と女性側の服装の格を合わせておくことをお勧めします。
顔合わせは正式結納に比べると、カジュアルな雰囲気で行われることが多いです。
そのため、会場もレストランや料亭などの一室で行うので、服装も【正礼装】よりは【準礼装】や【略礼装】、更にスーツやワンピースなどを着用する人が多いです。
服装のポイント
色選び
服の色は、淡くて優しい明るい色がベスト。色が持つ心理効果によって、相手に与える印象も変わってきます。
暗い色や派手な色は避けて、お祝いの席にふさわしい華やかなものを選びましょう。
イエロー・・・陽気、楽しさ、活力
グリーン・・・安心、癒し、リラックス
ブルー・・・誠実、知的、気品
オレンジ・・・温かさ、社交的、温和
レッド・・・活発、興奮、強さ
パープル・・・神秘、上品、不気味
ピンク・・・女性的、柔らかさ、開放感
グレー・・・不安感、謙虚、地味
ブラウン・・・安定感、堅実さ、安心
ベージュ・・・優しい、落ち着いている、健康的
ブラック・・・孤独、固い、高級感
スカート丈
顔合わせ会場が和室の場合、挨拶やお礼など正座をする場面が何度もあります。
身体にピッタリしたタイトスカートや膝上丈のスカートだと、正座をしたときに太ももが出てしまいみっともない印象を与えてしまいます。
膝丈または膝下丈のスカートを選びましょう。
ストッキングの着用も必須です。
また、胸元の開いたデザインやショート丈のトップスの場合も、お辞儀をした際に肌が露出してしまいます。
あらかじめ鏡に向かってお辞儀や正座をして、どう見えるのかチェックしておきましょう。
会場の雰囲気に合わせる
格式の高いレストランや料亭の場合、あまりにカジュアルな恰好では場違いになり、会場側のドレスコードに引っかかってしまう場合があります。
会場のドレスコードを事前に調べておき、両家で格を合わせる際に会場側のこともふまえて決めていきましょう。
顔合わせでの服装
ワンピース
顔合わせで一般的によく選ばれているのが、ワンピースです。
袖のないタイプの場合、カーディガンやボレロ、ジャケットなどで肌の露出を抑えることがポイントです。
デザインは無地か小柄のものがいいでしょう。
ドレス
ドレスの場合はセミアフタヌーンドレスが一般的です。
適度に流行を取り入れたデザインで、生地と同色の刺繍やレースなど派手すぎないものを選びましょう。
会場が和室の場合立ったり座ったりすることを考えて、スカート丈は膝か膝下くらいまでのものがベストです。
ワンピース同様、袖のないタイプの場合、ボレロやショールなどで肌の露出を抑えましょう。
スーツ
アンサンブルやツーピース、セットアップが準礼装にあたります。
中でもアンサンブルが一番格上で、パステルカラーやベージュが人気。
一着あると子供の入学式や卒業式にも使えて便利です。
ビジネススーツやリクルートスーツは仕事用のスーツなので、顔合わせには適しません。
和装
和装の場合は【色留袖(一つ紋か三つ紋)】、【訪問着】、【色無地紋付(一つ紋か三つ紋)】もしくは【振袖】を選びましょう。
和装は紋の数で格が異なります。五つ紋が最も格の高い正礼装に当たります。次いで三つ紋が準礼装、一つ紋が略礼装となります。
色留袖を着用する場合は、一つ紋か三つ紋のものを選びましょう。
色無地紋付と訪問着は同格の装いです。
振袖は未婚女性にとっての正礼装にあたります。
プロフィールムービー用や結婚してから着ることができなくなることを考えて、この機会に振袖を着る人が増えています。
しかしその場合、両家での格の注意が必要になります。相手のご両親へ、振袖を着用してもいいか聞いてみるほうがいいでしょう。また、カジュアルな会場には不向きです。
その他顔合わせにふさわしい小物やアクセサリー、香水など
アクセサリー
大ぶりなものや複数つけるのはやめましょう。
シンプルで上品なデザインのもので、控えめなサイズが適しています。中でもパールは冠婚葬祭どの場面でも使用できて、重宝します。
また、和装の場合はアクセサリーを付けないのがマナー。着用は控えましょう。
香水
基本的にはつけないほうがいいでしょう。
年上の方にはキツイにおいが苦手な人もいます。
せっかくの食事も台無しになってしまうので、もしつけるとしてもごく少量にすべきです。
和装の場合は香水NGです。
アクセサリー同様付けないのがマナーとされていて、着物へのシミ予防とも言われています。
ヘアスタイル
ダウンスタイルは、お辞儀をしたときや食事の時に邪魔になってしまいがちです。
何度も髪をかき上げる仕草はセクシーですが、元々髪の毛は汚いものと考えている人が多いので食事の時に触るのはNGです。
顔にかかる髪の毛はまとめて、すっきりしたヘアスタイルが好印象をもたれやすいです。
ハーフアップや低い位置でのアップスタイルは、とても落ち着いた印象で彼のお義母さんにも気に入ってもらえること間違いなしです。
ネイル
最近流行りのネイルアートは、顔合わせの場では不向きです。
ネイルをするのであれば、ピンクやベージュなどさりげない上品な色でストーンやスタッズなどは控えましょう。
伸びた爪も印象が良くありません。手元はよく見られる場所なので、短く切りそろえておきましょう。
メイク
服装や会場に合わせた上品で明るいものがおすすめです。
普段ノーメイク派の人もフォーマルな場ではマナー違反と捉える年上の方が多いので、女性の身だしなみの一部としてメイクをして行くほうがいいでしょう。
ラメや派手な色のアイシャドウ、長いまつ毛のエクステ(つけまつげ)はケバくなりがちです。
濃いメイクが好みでも、この日は我慢してナチュラルメイクを心がけましょう。
カバン
優しい色合いのハンドバッグ、クラッチバッグがおすすめです。
素材は皮やスウェードなどの高級感と上品さがあるものが適しています。
ブランドのロゴがあからさまに入ったものや、派手なデザインのものは避けましょう。
また、布製やビニール素材はカジュアルになりすぎるため注意が必要です。
ラフな服装のカジュアル顔合わせ
堅苦しい雰囲気をできるだけ避けたい人や、価格の高いホテルや料亭での出費を抑えたいカップルに人気なのが、カジュアルな会場での顔合わせです。
個室または半個室のあるレストランで行われることが多く、一人当たり5000円程度で会席料理が食べられる「顔合わせプラン」があるところも増えてきました。
カジュアルな顔合わせを行う場合は、必ず両家両親へ確認し了解を得るようにしておきましょう。
儀式として丁寧に行いたいご両親には、受け入れてもらえないこともあります。
カジュアルな顔合わせで選ばれている服装No.1は、ワンピースです。
スタイリッシュに決めたい人には、パンツスーツがおすすめです。
その際はビジネス用に思われないように、アクセサリーなどで女性らしさを演出する工夫をしてください。
季節ごとの服装選び
洋装の場合は、秋から春にかけての寒い時期での服装に工夫が必要になります。
アウターはピーコートやトレンチコートなどがおすすめです。
羽織り物はカーディガンやジャケット、ボレロなど。それでも寒い場合はインナーを着こみ、寒さ対策をしましょう。
和室では靴を脱ぐので、タイツやブーツは着用しないほうがいいでしょう。
和装の場合も夏場や急に気温が上がる季節には、暑さや汗対策が必要です。
着物にも季節によって種類があり、気分けるのがマナーです。
10月から5月までは【袷(あわせ)】
6月と9月は【単衣(ひとえ)】
7月と8月は【薄物(うすもの)】
色や柄も季節感を出すことで、より日本の四季を感じられるようになります。
季節にふさわしい色と柄の一例をご紹介します。
春・・・色:桜色、山吹色、若葉色 柄:桜や牡丹、桃など
夏・・・色:露草色、若竹色、薄浅葱 紫陽花や藤、竹など
秋・・・色:柿色、茜色、りんどう色 柄:桔梗や萩、紅葉など
冬・・・色:せんざい緑、白梅色、朱色 柄:菊、南天、椿など
また、鶴や亀、鳳凰、松竹梅などは【吉祥文様】と呼ばれ、縁起が良く季節を問わず着用することができます。
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