結婚するお互いの気持ちを確認し、二人の夢(生活・経済観念・仕事・子供のことなど)を十分に話し合ったら、次はお互いの親に結婚の報告をしに行きましょう。
「恥ずかしいからわざわざ挨拶なんていいや」「自分の親にはもう伝えたから、両家顔合わせの時に挨拶すればいいや」なんて考えで話を進めることはタブーです。礼儀とけじめはすごく大事で、ご両親もきちんと段階をふんだ結婚を望む人が多いです。
ここでは両親への挨拶の流れを順を追って詳しく解説していきますので、円満な結婚への参考にしてください。
この記事の内容
- 結婚報告の順序
- 結婚の挨拶のマナー 準備から当日まで
- 結婚報告を受ける親としての知識
気に入ってもらえるように、がんばりましょう。
結婚報告の順序・プロフィールの確認・日時の決定
結婚報告の挨拶の順序
どちらの家に先に結婚報告するかは、あまりこだわらない人も多いですが、まずは(嫁にもらう)男性側が女性宅を訪問するのが一般的です。誠心誠意をもって結婚の承諾をもらいましょう。その後、女性側が男性宅を訪問します。
もちろんこの順序は、あくまでも基本であり、絶対に守らなければいけないものではありません。両家や本人たちの都合も考慮し臨機応変に対処しましょう。
事前情報を伝えておく
パートナーを親に紹介する前に、プロフィールを詳しく伝えておくのも大切です。「名前」「年齢」「仕事」「家族構成」「出身地」「性格や趣味」「得意分野や苦手な事」「食べ物の好き嫌い」などが最適です。
また、パートナーが聞かれたくないこと、触れられたくない話題は、両親に事前に伝えておく方が無難です。当然互いの両親の職業や趣味・性格・食べ物の好み・今凝っている物・などもパートナーに聞いておきましょう。
訪問した時の話題作りにもなり、とても役立ちます。
結婚報告の日時の決定
日時は双方の両親の都合の良い日を優先して決めましょう。最近では女性宅の家へ午前中に出向き、午後からは男性宅へ訪問するなど、同じ日に報告をすることがとても多いです。
勿論遅刻は厳禁です。時間に対する考え方は人により異なりますが、「5分前訪問がよいか」「時間ぴったりの訪問がよいか」なども事前に結婚相手に聞いておきましょう。
結婚の挨拶のマナー
時間厳守・敬語の使用
第一印象は、とても肝心です。
相手の両親に不快感を与えないよう最低限のマナーは守りましょう。先程もお話しましたが、時間は必ず守ること。時間にルーズな人は、だらしがない人と判断されます。
また、言葉遣いも大切です。流行語や若者言葉の使用は控えて下さい。しっかりした敬語を話せる人はそれだけで好感度もアップするのです。日ごろから使えるように心掛けましょう。
敬語に自信がない方は友達や自分の両親に付き合ってもらい練習しておくとよいでしょう。
服装・身なり
男性
スーツ(スーツ・カッターシャツは、しわが無いようにアイロン掛けをし、ズボンは折り目をキチンと入れる)
髪は綺麗に散髪し、髭も丁寧に剃ります。
爪もちゃんと切り、靴はピカピカに磨き靴下も破れていないかチェック(できれば新品を履きましょう。)
足元は人がよく観察するポイントの1つです。
女性
スーツかワンピースが無難。体のラインが出る服や胸元が大きく開いた服は避けましょう。
又、派手なアクセサリーやカラーリングも品位を疑われるので注意しましょう。化粧も厚塗りは止めましょう。結婚を控えた女性は素顔でも美しいのです。
男性同様、足元も綺麗に。香水やオーデコロンは控えめに、ほのかに香る位が良いでしょう。
マニキュアを塗る場合は派手な色を避け、薄いピンクやベージュなど品のいいものにしましょう。爪は短く切っておきましょう。
玄関先のマナー
玄関先からマナーのチェックは始まっています。冬はコートを脱ぎ、手に持って相手方が出て来るのを待ちましょう。相手の両親と顔を合わせたら自己紹介をし、「本日はお忙しい中、時間をとっていただきありがとうございます」と述べましょう。
玄関をあがるのは必ず「どうぞ」と言われてからにしましょう。靴は正面を向いて脱ぎ、上に上がってから両親にお尻を向けないようにしゃがみ、靴を揃えます。
手土産の渡し方
部屋に入ったら持ってきた手土産を渡しましょう。両家への正式な訪問なので手土産は必ず持参するのが礼儀です。金額の相場は3000円~5000円位にとどめ、相手が負担に思わない程度の品が良いでしょう。
事前に好きな物を聞いておくと、両親にも喜ばれ好感度アップに繫がるのでよく吟味して用意しましょう。当日に、相手の家近くで調達するのは絶対にNGです。
自身の出身地にまつわる物を渡すのも多い例の一つです。手土産は袋から出して「お好きだと伺ったので」「お口に合うかわかりませんが」などの言葉を添えて渡しましょう。
「つまらないものですが」という言葉は謙遜した言い方のように思えますが、「つまらないものを持ってきたのか」と捉えられる場合があるので避けた方がいいでしょう。
結婚の挨拶の仕方
相手の両親と初対面の時は自己紹介から始めます。氏名・年齢・仕事・出身地などをまずは名乗りましょう。
結婚の挨拶のタイミングは少し難しく、特に決まりはありません。家にお邪魔してすぐに報告してくれないと落ち着かないという両親もおられますし、世間話を交わしてからの方がいいという方もおられます。
ベストなタイミングとしては1つの話が終わり、数秒の沈黙が訪れた時がよいです。部屋に入ってすぐに沈黙になれば、その時でも構いません。
まずは姿勢を正しましょう。そして本題に入ります。この時相手の目をしっかりと見ながら結婚の許しを得るよう心掛けましょう。晴れの場ですから緊張するのは当たり前です。素直な態度で臨みましょう。
結婚の挨拶 言葉・例文
・「結婚を許していただけないでしょうか」
・「○○さんと結婚させて下さい」
言い方はたくさんありますが、基本的にはこのどちらかで問題ありません。また、女性が男性宅を訪れる場合は、結婚の許しを得るというより「よろしくお願いします」と挨拶に伺う目的が一般的ですので、それほど肩の力を入れる必要はないでしょう。
両親からも色々と質問される筈です。出来る限り大きな声でハキハキと答えましょう。
また、相手の両親と顔を何度も合わせていたり、仲の良い場合でも、結婚の挨拶時は改めて承諾を得るようにして下さい。キチンと挨拶することで、けじめを付ける事が大事です。
結婚の承諾をもらったら
ご両親に結婚を認めてもらったら、あとは和やかに歓談をしましょう。自分を知ってもらうために、今後のお付き合いをスムーズにするためにも気を抜きすぎずに。
出していただいた飲み物や食べ物は、基本的には残さないように頂きましょう。
退出時のマナー
家にお邪魔する時間は概ね1~2時間程度です。ほどよいタイミングで帰るように心掛けましょう。「長居をしてしまってすみません。そろそろおいとまします」とさりげなく切り出しましょう。
スリッパをそろえて脱ぎ、コートは玄関先まで手に持って行く方がベスト。両親が玄関の外まで見送ってくれた時は、両親が立ち止まったところで挨拶をし、少し歩いてから振り返り会釈を。うしろ姿も見られている為、最後まで気を抜かないようにします。
当日やってはいけない NG集
- 日頃の癖で相手の呼び方を愛称で呼んだり(おまえ)や(あんた)は絶対にやめましょう。慣れない人は恥ずかしいでしょうが、「○○さん」のほうが聞こえが良いです。
- 親の前でべたべた相手に触れない(仲睦ましいを通り越して見苦しい)
- 相手の両親をいきなり「お義父さん、お義母さん」と呼ぶのは、段階を飛び越えてあつかましい印象になります。かと言って、「お父様、お母様」でも失礼ではありませんが、気取りすぎていて相手の両親が戸惑ってしまうこともあります。「○○さんのお義父さん、○○さんのお義母さん」と呼ぶのが好ましいです。
- 顔合わせや結納の際も同様ですが、宗教・自慢話・下ネタ・お金の話題は厳禁です。
気をつけたい点
- 女性はエプロンを持参して、男性のお母さんが台所へ立ったら「何かお手伝いできることはありますか?」と声をかけましょう。もし断られても素直に従いましょう。でしゃばりすぎは良くありません。
- 相手の両親のどちらかが亡くなられている場合は、「お仏壇にお線香をあげさせてもらえませんか?」と聞いてみましょう。亡くなられていても、結婚相手の大切な親です。必ずご挨拶をしましょう。
- 緊張していても、精一杯の笑顔で!
訪問後のマナー
相手の家から帰ったら、その日の内に電話で時間を割いて会ってくれたことの感謝の気持ちを伝えましょう。電話までしなくともと思われるかもしれませんが、やっておいて損はありません。
相手の家族との付き合い方
結婚の許可が出ても、結婚式が終わるまではあくまで他人です。心得て行動しましょう。
挨拶が済んでから忘れてはいけないことがあります。
結婚の挨拶が終われば3日以内にお礼状を送りましょう。
結婚報告が終わったら、式場見学に出かけましょう
ブライダルフェアでは模擬挙式や披露宴会場の展示、ウェディングドレスの試着、コース料理の試食会などを無料で体験できるイベントです。複数の会場をまわると、結婚式のイメージが掴みやすくなり見積もりの比較をすることもできます。会場によっては参加するだけで参加者特典をもらえたり、お土産が用意されていたりとこの時限りのお得なデートスポットになること間違いなしです。
ぜひ利用してみてください。
結婚報告を受ける親として
結婚報告をする方も緊張しますが、受ける側も緊張しますよね?
余り気構えず普段どおりにしましょう。食事を出す場合も、気取らず、家族が普段食べている物で構いません。子供の交際相手に会うのはドキドキハラハラするものです。
初対面なら尚更、必要以上にジロジロと見てしまうかも知れません。でも度を越さない節度を持ちましょう。相手も、こちら以上に緊張しているはず、さりげなく場を和ませリラックスさせてあげましょう。
場がほぐれ会話する時の言動で、ある程度性格など分かってくる筈です。親としては最初からやみくもに突進するのではなく、回数を重ね、徐々に打ち解けていく姿勢で良いでしょう。
しかしこちらが緊張していては、相手は余計にかたくなり、盛り上がる場ものも盛り上がりません。
まずは、素直な気持ちで、相手の話をゆっくりと聞きましょう。子供達が話をしている間は、口を挟むのもやめましょう。一通り話を聞いた後、意見を言ったり、親の経験談などを話すとよいでしょう。
親の立場から見た おもてなし
親に会うのは誰もが緊張するものです。年長者である両親が温かい大きな心で対応してあげましょう。結婚相手に対し一抹の不安があるのは当然です。
ですが、事前情報や先入観、第一印象だけで判断はせずに相手の長所を探してあげる気持ちで望むのが一番です。気になることは遠慮せずに聞いた方が良いですが、詰問調にならないように気を付けましょう。
親から見るポイント
- 基本的マナー(誰に対しても、ちゃんとした挨拶が出来る)
- 服装 (清楚な装いが好ましい)(ブランド品で着飾っているのはNG)
- 言葉遣い (一人前の大人としての言葉を使う)
- 子供との相性や価値観
- 経済的安定 (仕事にまじめに取り組んでいて、経済的に余裕があるか)
など色々ありますが、やはり一番は自分の子供を大切にしてくれるかです。
おもてなしの流れ
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1家に到着
玄関先での挨拶は簡単に済ませましょう。中に入るよう促します。
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2席に着く
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3お茶やお菓子
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4歓談
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5見送り
訪問してくれた事のお礼などを伝え、見送りは玄関先まで。