結婚式に呼ばれた時に準備しないといけないのがご祝儀。いざご祝儀袋に入れる時に、「あれ?入れ方ってあったっけ」「なんて書くんだっけ?」とわからなくなってしまいます。
ここでは、ご祝儀の準備から渡し方まで、知らないと恥ずかしい大人のマナーをまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。
この記事の内容
- ご祝儀を渡すときに準備するもの
- ご祝儀を包む手順
- ご祝儀の渡し方
自分が覚えている方法と一般的な方法が合っているか、チェックしながら見ていきましょう。
ご祝儀を渡すときに準備するもの
ご祝儀
ご祝儀は新札を準備します。新郎新婦の新たな門出に向ける意味もありますが、「二人の結婚式を心待ちにしていた」という気持ちも込められています。
新札を用意するには、銀行や郵便局で両替するか、銀行の新札に両替できるATMを使う方法があります。
ご祝儀袋
ご祝儀袋はいくつか種類があり、婚礼の水引は10本の紅白又は金銀の結び切りが一般的です。
ご祝儀の金額によって、水引のデザインを変える必要があります。
市販のご祝儀袋にあらかじめご祝儀の金額が書かれているので、ご祝儀袋を選ぶときに参考にするといいでしょう。
蝶結びは何度も結び直せることから、出産祝いや入学祝い等に使用します。婚礼に使用すると縁起が悪いので気をつけましょう。
袱紗(ふくさ)
ご祝儀袋をカバンに直に入れておくと、折れたり汚れたりするため袱紗に包みます。袱紗の色によって使用用途が異なるので、注意が必要です。
≪袱紗の用途別色分け≫
お祝い事 赤・オレンジ・藤色・桃・エンジ・金・ローズ・紫
お悔み事 紺・深緑・灰緑・緑・うぐいす・灰青・グレー・紫
慶事も弔事も兼用できる紫色を一枚持っておくと重宝します。袱紗がない場合は、ふろしきやハンカチなどで代用してもOKです。
筆か筆ペン
インクがグレーのものは弔事用の為、必ず黒いものを用意しましょう。万年筆やボールペンは×。
ご祝儀を包む手順
①表書きを記入する
ご祝儀袋の表書きを記入します。水引の上部分に「御結婚御祝」や「祝御結婚」と記入します。市販されているものに、「寿」か「壽」と書かれているものを購入すると楽です。
水引の下部分に自分の名前をフルネームで記入します。
連名の場合は右側から年上順で書きます。名前の連記は3名までにします。
ご祝儀袋の種類によっては、表書きと氏名の記入部分が短冊状になっているものがあります。
短冊状の紙が2枚入っている場合は、「喜びを2重にする」意味を含んでいる為、記入した方の紙の下に重ねておきます。
②中包みを記入する
表面
ご祝儀袋には中包みや封筒式の中袋が付いています。中包みや中袋表面の中央に、「金○萬円」とご祝儀金額を記入します。金額は旧漢字で書くのが正式なマナーです。
旧漢字一覧
一 | → | 壱 |
ニ | → | 弐 |
三 | → | 参 |
五 | → | 伍(五) |
七 | → | 七 |
八 | → | 八 |
十 | → | 拾 |
裏面
自分の「住所」「氏名」を裏面左側に記入します。住所は旧漢字で書く必要はありません。
③ご祝儀を入れる
中包みの場合:中包みを広げお札を肖像の面が見える様に置き、元々折られていた順番通りに包んでいきます。
封筒式の場合:封筒に肖像の面が表側にくるように入れます。この時肖像が上になるようにします。
ご祝儀の入れ忘れは稀に起こります。今後の付き合いにも関わるため、入れ忘れや書いた金額との間違いがないように十分に確認しましょう。
④上包みに包む
中包みを上包みの中央に置き、こちらも元々折られていた順番通りに包んでいきます。裏側の折り目は、必ず下側の折り目が手前にくるように折ります。
市販のご祝儀袋で封筒式の場合、水引を少し上に引き上げると下側の折り目が外れる為、そこから封筒を引き出すことが出来ます。
⑤袱紗に包む
袱紗をひし形の向きになるように置き、袱紗の中心にご祝儀袋の右側を合わせる様に置きます。左→上→下→右の順に畳んでいきます。
ご祝儀袋の渡し方
①まずは受付の人に、「本日はおめでとうございます」「本日はお招きいただき、ありがとうございます」等のお祝いの言葉を述べます。
②次に袱紗を広げてご祝儀袋を取り出し、袱紗を畳み直します。
③受付の人が文字を読める向きに直して、畳んだ袱紗の上に置きます。
④両手で渡します。