手塩にかけた子供が年頃になり、いざこの台詞を聞くとうれしいものやら悲しいものやら。相手の人がどんな人か気になるところです。
ここでは、親として子供と子供の婚約者に恥ずかしくない対応をするとともに、子供の結婚相手としてふさわしいか見極めるためのポイントをまとめました。
≪重要ポイント≫
まずは子供が結婚を考えるくらいの大人へと成長したことを喜び、子供の話を聞く態勢をとりましょう。
話を聞く前から頭ごなしに反対すると、子供は反発し相談してくれることもなくなります。
最初に聞いておくこと
- 相手の名前・住所・年齢
- 相手の職業
- 相手の人柄
- 二人の馴れ初め
- 結婚を決めたきっかけ
- 二人の経済力
- 相手と会う日取り
基本的なことを確認したら、実際に会って話してみましょう。人となりは会わなくてはわかりません。場所は自宅かレストランなど落ち着いたお店の個室がいいでしょう。
相手は自分以上に緊張しています。言葉遣いや挨拶を失敗してもじっくり話しているうちに相手のいい所が見えてきます。
自宅に招く際の段取り
1.玄関先での挨拶は簡単に済ませましょう。家に入るよう促します。
2.席に着く(相手が迷わないように席に案内します。)
3.お茶か都合により食事を出す。
4.家族と談笑(話題に困らないように前もって用意しておきましょう。)
5.初対面の訪問は1・2時間が礼儀です。
6.見送りは玄関先まで(訪問してくれた事のお礼などを伝えましょう。)
実際に会って確認すること
- 相手の家族構成
- 相手はお酒好きか
- 相手の学歴
- 結婚後の住まい(同居・賃貸・購入)
- 共働きか専業主婦か
- 相手の家族の結婚に対する反応
- 結婚への固い意志
- 自分の子供に対する態度
以上をふまえた上で、様々な事情をかかえたカップルの場合の確認すべき項目をいくつかご紹介します。
相手が再婚・子持ちの場合
- 離婚の原因は何か
- 相手が慰謝料を払っている場合の経済力は大丈夫か
- 相手が子持ちの場合、仲良くできるか
- 相手の子供を育てる覚悟はあるか
- 相手に親権はなく、養育費を払っている場合の経済力は大丈夫か
授かり婚の場合
- お互いが結婚することを納得しているか
- 今後の生活設計
- 男性は夫になることと同時に親になる覚悟はあるか
- 女性は妻になることと同時に親になる覚悟はあるか
国際結婚の場合
- 国籍はどうするか
- 住む国、場所はどうするか
- 文化・宗教・慣習・価値観の違いをどう乗り越えるか
- 子供が生まれた際の国籍は
年の差婚の場合
- 年齢のギャップを埋められるか
- 年上の方が先に亡くなる可能性が高い事への覚悟はあるか
- 子供を授かることへのリスク
- 年下の方の結婚への覚悟はあるか
もしも相手が気に入らない場合は、自分の子供にどの部分が心配か素直に伝えましょう。しかし相手を否定する言い方はせず、「経済面が不安定な職業だけど、○○(子供)はどう思う?」のように子供に相談するように話しかけると素直に話してくれるでしょう。
あまりにも結婚するには安易な考え方の二人であった場合は、もう少し冷静に現実を見せるのも親の役目です。学生で無収入や、ギャンブルで借金だらけではまともな結婚生活が送れるはずもありません。
その不安要素を就職や借金返済などで解決して、そのうえでもう一度結婚の了承をもらいに来たら、その時は努力を認めてあげましょう。
カップルには色々なパターンや関係があり、子供の苦労を思ってつい感情的になってしまうこともあるかもしれません。しかし、自分の自慢の子供が様々な事情を承知でそれでも「結婚したい」と強く意志を固めたら、親として応援すべきではないでしょうか?
「かわいい子には旅をさせよ」ことわざにもある通り、苦労したとしてもそれは子供を大きく成長させる経験になるかもしれません。
パートナーを見つけてきたんです。自分の子供を信じてみませんか?
最後に
自分達は結婚を了承していて、相手の両親が反対している場合
両家の顔合わせをする前に、相手の両親に宛てた手紙を書いてみてはいかがでしょうか?どのようなことで反対されているかわからないこともありますが、自分達の大切な子供が否定されてしまうのは悲しいですよね。
同じ親として子供の幸せを願う気持ちは一緒のはずです。こちら側の真心や誠実さを見せることが肝心です。
例文
この度私どもの娘○○と○○様のご子息とのいいご縁に、○○様が反対されていると伺いました。親バカかもしれませんが、うちの娘は優しく家族思いでしっかりした子です。ご子息もすばらしい方で、二人はいい家庭を築いていけるのではと考えております。結婚のお許しを頂ければありがたく存じます。