結婚は家と家の繋がりと言われています。
両親に結婚の承諾をもらったら、次はお互いの家族を紹介する「顔合わせ」です。
結納の代わりに行われることが多く、儀式というよりは親交を深めるためのお食事会の色が強くなっています。
今後のおつきあいをスムーズにするためにも、始めが肝心。好印象を持ってもらうために、準備万端で臨みましょう。
特に男性は率先して頑張りましょう。相手のご両親に対する、腕の見せ所です。
この記事は両家顔合わせを行うカップルに向けて、当日の持ち物や段取りに関してまとめてみました。
参考
準備編をご覧頂いてない方はまずは婚約の儀式 両家初顔合わせの準備編をご覧ください。
両家顔合わせの持ち物
いよいよ顔合わせ本番です。
備えあれば憂いなしです。いい一日になるように、当日の流れを予習しておきましょう。
- 時計 時間にルーズな人は、それだけで全ての事においてルーズと思われがちです。携帯電話で時間を確認する人が増えていますが、年配の方にとっては腕時計をしていることがきちんとした社会人というイメージが強いです。
- ハンカチ 夏場の暑い日や緊張すると汗が気になる人は、きれいにアイロンのかかったハンカチが必須。また何かこぼれた時やお手洗いの後にスッと出すと、清潔感や上品な印象を与えられます。
- 食事会費用 二人で費用分担を決めて、不足することのないように持っていきます。折半の場合は、支払いの時に男性がまとめて済ませるとスムーズです。
- カメラ せっかくの機会なので、全員で記念撮影をしましょう。披露宴のプロフィール映像や、新居に飾ったりと結構使い道があり、貴重な写真になります。
- 手土産 必ず用意する必要はありません。相手だけ用意していたなんて気まずい事にならない為に、両家で話し合い必要な場合だけ持参します。
- 婚約記念品 結納ほどきっちりしたものではありませんが、男性から婚約指輪をもらい、女性からはオーダースーツや時計などを贈るのが一般的。無理に用意せず、新生活費用に充てる人も。
- 日傘・雨傘(必要な場合) 小雨程度ならいいですが、いきなりの夕立ですぶ濡れなんてことになっては、せっかくのきれいな服が台無しです。
- 婚姻届 必須ではありません。結婚式の準備が忙しくなると、両親が揃う機会はなかなかありません。証人欄を両親に書いてもらいたい人は、新たな話題作りにもなるためこの機会に書いてもらうのがおすすめです。印鑑が必要になるので、事前に証人欄の記入をお願いしたいと伝えておきましょう。
両家顔合わせの流れ
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1会場到着前
それぞれの両親だけ先に会場で会ってしまったり、お店の場所がわからず時間に遅刻してしまったりしないよう、会場まではお互いの両親と待ち合わせて向かいましょう。
時間厳守です。10分前には会場に到着するように、時間に余裕をもって行動しましょう。
会場に着いたら先に中に入らずに外で両家が揃うのを待ち、全員が揃った時点で会場に入りましょう。
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2席順
部屋に案内されたら二人が率先して両親を席へ案内しましょう。
基本は入り口から一番遠い上座に男性側の父親が座ります。
その向かいに女性側の父親が座り、入口に一番近い下座が女性本人の席です。
それぞれ本人と父親の間に、母親や兄弟などが座ります。
四角いテーブルや丸いテーブルをお互いの家族が向かい合って座ることで、話しもしやすくなり相手の様子もうかがえるでしょう。
しかしこれはあくまでも基本であって、女性側の両親が男性側の両親より年配の場合などは臨機応変に対応しましょう。
会場が和室で、床の間があればその前の席が上座になります。
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3挨拶
全員が席に着いたら、進行役となる新郎の父親か新郎本人が、簡単な挨拶を行います。
次に家族紹介です。新郎新婦の二人がそれぞれの両親を紹介する場合が多いです。新郎側の父親、次に母親を紹介し、新婦側の父親、次に母親の順で紹介していきます。
その際、紹介を受けた両親に一言ずつ挨拶の言葉をもらいましょう。一方が遠方からの場合は、来てもらった方はこの時にお礼を述べます。
手土産がある場合は、この段階で渡すのが望ましいですが、タイミングが合わなければ締めの挨拶の後でも問題ありません。
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4乾杯
先に飲み物が運ばれていれば、次に乾杯の挨拶をします。
乾杯の音頭は進行役がとるのが一般的です。新郎が進行役の時は、父親に華を持たせてあげる意味でお願いしてもOK。
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5記念品の交換
結納品を用意する代わりに、男性は婚約指輪やネックレス。女性はスーツやブランドの時計を両親にお披露目し交換します。
最近は婚約記念品を新生活準備のための資金にする人も多いため、省略しても構いません。
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6食事
せっかく足を運んでくれた両親へおもてなしする気持ちで話題をふり、楽しく食事をしましょう。
あらかじめ相手の両親の趣味や、好みをリサーチしておいたり、今後の二人の結婚式や新生活等を話題にするといいでしょう。
緊張でついお酒が進みますが、酔っぱらって横柄な態度にならないように気をつけましょう。両親も飲みすぎないように目を光らせておくことが必要です。
また、両親しか知らない新郎新婦の小さな頃のエピソードなどは、こんな時だからこそ聞ける話ですね。
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7お会計
一方が遠方から出向く場合は、交通費や宿泊代もふまえて両家の負担額を統一します。
最近は新郎新婦が両親にごちそうするカップルが増えています。みんなが食事と会話を楽しんでいるうちに、こっそりと済ませましょう。
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8記念撮影
お店の人にお願いして、大切な記念日を写真に収めましょう。お酒で顔が赤くなってしまう心配がある時は、食事の前に撮ってしまいましょう。
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9締めの挨拶
約2時間くらいたつと、そろそろお開きの時間です。話の腰を折らないように雰囲気を見て、二人から締めの挨拶をします。
結婚するにあたって決意や両親への感謝を述べます。最後まで気を抜かず、ちゃんと締めましょう。